干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「まーた干物ちゃんが相馬部長に噛みついてるよ」
「よくやるよねー」
どこからともなく女性社員達の、ひそひそ声が聞こえてくる。
「部長もさぁ、黙ってりゃイケオジなのにねー」
「まぁ確かに。でも、40代バツイチ、Sっ気強めじゃあ……」
「ないわな……」
「うん。ないない」
あははと、楽しそうに笑い合う姿を横目に、美琴は壁の時計に目を向ける。
「やば……時間ないや」
美琴は、一旦自分の頬をパンっと両手で叩き、気合を入れなおした。
「よし! メンテ行ってきまーす」
急いで引っ張り出した鞄を持ち、壁にかかった愛車の鍵を強引に掴むと、小走りで地下の駐車場に向かった。
「よくやるよねー」
どこからともなく女性社員達の、ひそひそ声が聞こえてくる。
「部長もさぁ、黙ってりゃイケオジなのにねー」
「まぁ確かに。でも、40代バツイチ、Sっ気強めじゃあ……」
「ないわな……」
「うん。ないない」
あははと、楽しそうに笑い合う姿を横目に、美琴は壁の時計に目を向ける。
「やば……時間ないや」
美琴は、一旦自分の頬をパンっと両手で叩き、気合を入れなおした。
「よし! メンテ行ってきまーす」
急いで引っ張り出した鞄を持ち、壁にかかった愛車の鍵を強引に掴むと、小走りで地下の駐車場に向かった。