干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
副社長と話をして以降、美琴は完全にスイッチが切り替わったかの様に壁面装飾の作成に没頭していた。
急遽思いついた、ブナの木に雪の装飾を追加するという案も先方に快諾され、自分でも驚くほど仕事に意欲的に向き合えている。
いつの間にか噂話が聞こえても気にしなくなり、その内に噂話自体もあまりささやかれることはなくなっていた。
ふと廊下の窓から太陽が差し込み、美琴は目を細めて足を止める。
冬の始まりの乾いた空で、日の光はキラキラと輝いて見えた。
そして美琴の中で今はっきりと、自分の気持ちが言葉となって目の前に現れる。
――私は、副社長が好き……。
そう心の中で小さくつぶやいた途端、美琴の全身をさっと力強い風が吹きぬけたような感覚になった。
そしてその瞬間から、美琴の目に映るもの全てが新しく鮮やかに色づく。
――私は、もうどうしようもなく副社長のことが好きなんだ。
美琴はもう一度、心の中ではっきりと言った。
急遽思いついた、ブナの木に雪の装飾を追加するという案も先方に快諾され、自分でも驚くほど仕事に意欲的に向き合えている。
いつの間にか噂話が聞こえても気にしなくなり、その内に噂話自体もあまりささやかれることはなくなっていた。
ふと廊下の窓から太陽が差し込み、美琴は目を細めて足を止める。
冬の始まりの乾いた空で、日の光はキラキラと輝いて見えた。
そして美琴の中で今はっきりと、自分の気持ちが言葉となって目の前に現れる。
――私は、副社長が好き……。
そう心の中で小さくつぶやいた途端、美琴の全身をさっと力強い風が吹きぬけたような感覚になった。
そしてその瞬間から、美琴の目に映るもの全てが新しく鮮やかに色づく。
――私は、もうどうしようもなく副社長のことが好きなんだ。
美琴はもう一度、心の中ではっきりと言った。