干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
 美琴の身体はふわふわと浮かんでいた。

 耳をかすめるのは誰かの話し声だろうか。

 ――低い声……

 ――知らない声……

 ――でも……心地よい声……

 
 ふわっと香るのはこの森の香り?


「もしかして……あなたは……」


 そう言いかけて、美琴はまた目の前が真っ暗になった。
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