干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「トータルのレンタル事業は、会社全体の売り上げの半分も占めていないはずです。今は造園とフラワー、緑化に力を入れているはず……。レンタル事業一本のうちは、会社の売り上げでは到底足元にも及ばない。それでもうちの顧客を取りに来てるのは、いったい……」

 副社長は、独り言のようにつぶやき腕を組む。


「相馬部長」

 しばらくして、副社長が鋭い目つきで部長を振り返った。

「さっきの話に戻りますが……信じてもいいでしょうか?」

「え……」

「僕は、友野さんの人を見る目は、確かだと思っていますけど」

「どういう意味ですか……?」

 部長は、明らかに困惑した顔つきを見せる。


 それを見て、副社長はにっこりとほほ笑んでいた。
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