プリズムアイ
「やめて!!こないで!!」

足首を捕まれ、前に進むことができずに床につっぷした。

「知ってるんだぞ、俺はお前が浮気していたこと。だから本能を認めてあげてるんじゃないか。俺のも認めてくれよ!!!」

眩しいくらい強い光が私を襲う。彼の背中から光がもれて、ぶちぶちといいながら皮膚が裂けていく音と出血が鮮明に飛び散る。

「あああああああ、あああ」

収納棚をあけ、包丁を取り出し振り向くと裂けた彼の背中から同じ目をしたカマキリのような顔の異物がこちらに力強い眼力でキラキラと光らせこちらを見据えていた。上にのっていた彼氏だった絶命した骸の上にその化け物は下舐めずりして襲い掛かってきた。

「きゃあああああああ!!!!」

思いっきり包丁をその化け物に突き刺した。
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