BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに

2.

 ――なぜ、クラレンス様が?

 勢いでジュードに依頼してしまったが、答えたのはクラレンス。もしかして王族であるため、そういった閨教育について詳しいのだろうか。もしかして伝手があるのだろうか。
 ジーニアはじっとクラレンスを見つめた。だが、クラレンスに視線を向けているのは何もジーニアだけではない。ここにいる、全てがクラレンスを見ているのだ。

「何だ。君たちは」
 じっと見られていることに、クラレンスも気付いたのだろう。

「いえ。クラレンス様が、わかったとおっしゃったので、その続きを期待しております」
 シリルが視線を逸らさずに答えた。二人の視線が絡み合い、熱い眼差して見つめ合っている。かのように、ジーニアからは見えた。

「続きも何もない。ジーニア嬢が必要なものがあるというから、それについてわかったと答えただけだ」

「では、クラレンス様がそのジーニア嬢が口にした『道具』というものを準備されるわけではないのですね?」

「お、お前は……。な、何を言っている」

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