私と君と

私のキモチ



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保育園が一緒で物心ついたときから君とはず

っと一緒だった。

でもその時は恋愛感情などなかった。


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小学校に入る頃、私は親の再婚で引っ越し

た。けど向こうのJ小学校は幼稚園からそのま

ま小学校に進学だったため、みんな顔馴染み

ですでにグループができてしまっていた。私

は休み時間ずっと1人で折り紙を折っていた。

アサガオの水やりも一人で行っていた。でも

そんなことどうでもよかった。1人ぼっちでも

寂しくはなかった。最初はみんなそう、って

思ってたから。当たり前だと思っていたか

ら。その時の私は強かったと思う。

この時はまだこんな事になるなんて知らなか

っただろうな…


それから少し時がたち、ある2人の女の子が話

しかけてきた。1人はクラスで1番と言っても

過言ではない美女。もう1人は持っている鉛筆

の柄が九九だった子。(この子に対して最初

思ったことはこの鉛筆面白いな。だった)

その2人はのあちゃんとあおいちゃん。のちの

ち知った。私は1人ぼっちだからクラスメイト

の名前なんて覚える必要ないなって思ってた

から。

のあちゃんとあおいちゃんはとてもいい子だ

った。話しかけてくれた日から毎日のように

おしゃべりに来てくれた。3人で折り紙もたく

さんやった。アサガオの水やりも3人で行っ

た。その時私の心は喜びでいっぱいだった。1

人じゃないってこんなに楽しいんだ、って。

その日から私はクラスのムードメーカーにな

った。いつも明るく元気にしてたらのあちゃ

んとあおいちゃんがいつも笑ってくれて喜ん

でくれた。

"2人に喜んでもらえるなら何だってしよう。‪"

そう心に決意した。

でもそれをすぐに破ってしまった。

私はおばあちゃん子だったので別居している

事がとても辛かった。だからお母さんにそう

言ってしまった。そしたらお母さんが

「じゃあ戻る?」って。

あなたがそう思うならお母さんとお父さんは

結婚したままだけど別居するよ。そう伝えら

れた。私はあまり考えず、その時の寂しい思

いでおばあちゃんのところ戻りたい。と言っ

てしまった。

そして私は1年生の6月6日に引っ越した。の

あちゃんとあおいちゃんは泣きながら行かな

いで、と言ってきた。のあちゃんとあおいち

ゃんを喜ばすどころか悲しませてしまった。

あの時の決意をすぐに破ってしまった。


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もともといた場所では保育園が一緒だった子

が沢山いてN小学校に転校してきてもすぐに友

達ができた。そこに君もいた。

でもその時も何にも意識してなかった。君は

『私の保育園からのただの友達。』

という印象だった。


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3年生のはじめごろ、君は私の通っていた学童

に入った。当時は私のクラスの子ほとんどが

通っていたけれど学年が上がるにつれてみん

なやめだした。そして5年のころ、学童に通う

同学年の子は君と私だけになった。私と君は

あまり積極的ではなかったため、先輩にも後

輩にも馴染めず、ずっと2人で遊んでいた。学

童ではお店屋さんごっこが流行っていて、学

童内に先生がつくったお金があり、それで売

り買いをする。というものだ。それで私と君

はお店屋さんをはじめた。その時J小学校でず

っとやっていた折り紙の技術が活躍した。私

はすごい作品を沢山つくった。君は君の得意

のアイロンビーズで立体の小物を沢山つくっ

た。私と君のお店は大繁盛だった。それから

もずっと2人で遊んでいたため、後輩にイチャ

イチャラブラブだねー。っていじられた。そ

の時は君のことが好きだったから嬉しくて顔

が赤くなってしまっていたと思う。

また、君と沢山の共通点を発見できた。

好きなアニメが一緒だった

好きなマンガが一緒だった

お互い生き物が好きだった

他にもたくさんある。君と私は趣味があいす

ぎた。


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小学5年生のころ、私は君と沢山の時間一緒に

居すぎて君のことが大嫌いになった。クラス

で1番嫌いになった。

それくらい君のことを知りすぎて距離を置き

たくなった。


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中学校に入学した時、君のことが好きだ。っ

て思いが自分では制御できないほど大きくな

った。

君の眼鏡の裏にあるその素敵な瞳。

運動は苦手なくせに誰よりも頑張って走る謙虚さ。

真面目な見た目なのにふざけてクラスメイトと笑う君の横顔。

君の全てが愛おしくなった。


でもある日、私は不登校になりかけた。部活

のストレスとクラスの問題があったから。私

の保育園からの親友も何人か不登校になって

しまった。

とても苦しかった。辛かった。親友のために

なにかできることをやらなきゃ。保育園から

の仲の私がみんなを助けてあげないと。と思

うワタシの心に私は押しつぶされた。私はワ
              . . .
タシに殺されかけた。そう。殺されかけた。

殺されなかった。

君がいるから。

ワタシから私を解放してくれた。

君がいるだけで私の人生は明るいものとなった。

君は私にとっての一筋の希望。

私が君を思う気持ちは憧れへ近かったのだろう。

君に伝えよう。

「ありがとう。大好きだぁぁーーー!!」

君は微笑んだ。

「僕もあなたのことが好きだっ!」



君は近いようで遠い存在だと思っていた。

私は君のことが大嫌いになるほど君のことを知っていると思っていた。

でも違った。

まさか君が私のことを好きだなんて・・・

そんなこと一度も思わなかった。

だんだん視界がぼやけていく。

私の涙は頬をつたって地面に落ちる。

君も立っているこの地面に。

私と君と思っていることは同じだったなんて。信じられない。涙が止まらない。

私と君と 似た者同士

私と君と 同じ地面に

私と君と 涙を垂らす

どんなに 辛いことがあっても

私と君となら乗り越えられる。





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