占い師はイケメン総長に愛される🌙.*˚
「え、いや、あの……」
「そう言ってくれて、ありがとな!」
「……はい」
 彼が去っていた後、私の全身がへなへなっとした。

 彼は占い師としての私を知らないし、本当に彼にとっては謎発言だよね。変な人って思われちゃたよね。何か話しかけたくて、でも、今言った言葉しか頭の中に思い浮かばなくて。

 なんて思っていたのに、次の日の放課後、彼から予想外なことが!

「今日、何か予定ある? なかったら一緒にどこか行かない?」
「えっ?」 
 突然のお誘い、何?
「いや、突然、ごめん……」
「い、行きたい、です」
 気がつけばそう彼に返事をしていた。



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