記憶屋【先輩・後輩篇】
忘れもしない高校2年の2023年5月13日…

学校が終わり、部活に行くために1年の教室がある3階のフロアから1階に向けて歩いていた。
階段を降りていると、下から駆け上がっていく足音が聞こえてきた。

平野先輩…

すれ違いざまだけど直ぐにわかった。

もう1つわかった事…

先輩は泣いていた。

理由は知る由もないし、余計なお世話だけど放っておく事など出来なかった。

なぜ平野先輩を知っているかというと、サッカー部のグランドからテニス部のコートが一望できるので、先輩の姿をよく目にしていたからだ。。
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