オオカミくんは赤ずきんちゃんを溺愛する
ふぅ危うく心配かけるところだった…


これは私自身の心の問題だから迷惑をかけたくない


絶対にバレないようにしな…


ドンーーーー


「すっ…すみません!前見てなくてお怪我はないですか!?」


前にいる人に気が付かなかった。


「怪我?あぁ大丈夫」


よっ…よかったぁ

でも迷惑をかけないって思った途端にかけてしまった…


「あのほんっっとうにごめんなさい!」

「いいよお互い怪我してないし顔上げて」

「でも…」

「いいから大丈夫」


そう言われて顔をあげると
そこには眉目秀麗のイケメン男子がいた


しかもよく見るとうちの学校制服を着ている。


こんなイケメン私が通っている学校にいたんだ


…ってそんなこと考えてる場合じゃない!


「迷惑をかけてしまったのでお詫びさせてください!」

「いや怪我もしてないし大丈夫」

「これだけは引けません!」


目の前のイケメンさんは悩んでいるっぽい


けどぶつかってしまった自分が悪いからせめてお詫びをさせてもらわないと…


「…じゃあ学校までの道案内お願い。ちょうど同じ学校っぽいから」


「そんなことで良ければ…ってえ?」

そこまで聞いてちょっと引っかかった


「もしかして転校生さんですか?」

「うん…道、迷ってた」

だからか、こんなイケメン噂にならないはずがない


「分かりました!一緒に行きましょ?」


そう言って歩きはじめた
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