誰も愛さないと言った冷徹御曹司は、懐妊妻に溢れる独占愛を注ぐ
 そこにはいくつか高級な物件がピックアップされていて、先ほどのタワーマンションもあった。

 いくつか見ている中で、都心だが低層階でセキュリティもしっかりしているレジデンスを見つけた。
 そのレジデンスのページをタップしていくつか写真を確認すれば、メゾネットになっているようで一階に大きな庭もあり、外部の景色も見えず、都心とは思えないほど緑に溢れた場所だった。

 リビングも広くパーティーもできそうだし、プライバシーも確保できそうだ。こんな得体のしれない人間と結婚をするのなら、せめて彼にリラックスをして欲しい。
 
 弁護士という仕事はいつも緊張と隣り合わせのはずだ。
 それに、昔両親と住んでいた場所も、こんな風に緑が多く庭のある家だったことを思いだす。懐かしくて幸せだった記憶。

「そこはとてもお勧めの物件です。沢渡先生もお好きだと思います」
「本当ですか?」
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