西野先輩はかまいたい








その日から私は

西野先輩とは話していない。


放課後は毎日、体育館裏の

花壇の手入れをしている。


でも……宣言通りだったなぁ。


西野先輩は

姿を見せなくなっちゃった。



廊下ですれ違うことはあるよ。


目すら合わせてもらえないけど……





部活の休憩時間になると


「ゆ~り~ちゃん!」


声をスキップさせながら

人懐っこい笑顔を浮かべ


私の名前を読んでくれた、西野先輩。



先輩ファンの女子達に

睨まれたくなくて


「早く練習に、戻ってください!」


あの頃は思っていたけれど……


――やっぱり今日も
  会いに来てくれないんだ……


今は、先輩が恋しくてたまらない。


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