西野先輩はかまいたい
*
その日から私は
西野先輩とは話していない。
放課後は毎日、体育館裏の
花壇の手入れをしている。
でも……宣言通りだったなぁ。
西野先輩は
姿を見せなくなっちゃった。
廊下ですれ違うことはあるよ。
目すら合わせてもらえないけど……
部活の休憩時間になると
「ゆ~り~ちゃん!」
声をスキップさせながら
人懐っこい笑顔を浮かべ
私の名前を読んでくれた、西野先輩。
先輩ファンの女子達に
睨まれたくなくて
「早く練習に、戻ってください!」
あの頃は思っていたけれど……
――やっぱり今日も
会いに来てくれないんだ……
今は、先輩が恋しくてたまらない。