浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~

「白ユリの楽士」ですって?ふーん……

「うーん。どうでしょうか。例えば面白くない小説でしたら、バラしてもらった方が読まなくてすみます。それでも、少しでも読んだ以上ラストだけでも知りたいってときがありますよね。バラしてもらった方がてっとり早いですよね。だけど、面白いミステリー小説だったらバラされのはぜったいにイヤです。バラした相手を血祭りに、あ、失礼、バラした相手とは距離をおきたくなります」

 バラされたらイヤ派、バラしてもらいたい派、どちらにも花をもたせる回答をしておいた。

 最後の「相手を血祭に」という不穏な表現は、バイオレンスやハードボイルド系作家のあるあるね。だぶん、だけど。

「ああ、なるほど」
「言われてみればそうですね」

 彼女たち、なんて素直なのかしら。

 おたがいの顔を見合わせ、目から鱗的にうなずき納得している姿がキュートすぎる。

 っておばさん臭いこと思っているけれど、彼女たちはわたしとそうかわらない年齢よね。

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