浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~

ビビアナとフリオ、ね。

 そんなことをかんがえている最中でも、二人は「チュッチュ」と大盛り上がりしている。

「やめろっ!やめてくれっ」

 もう一人、その人目をはばからない恥ずかしい行為を見つめている者がいる。

 元夫である。

 必死にその行為を止めようとしている。

「なんだ、この男は?」
「ただのバカよ。わたしのことをまだ愛しているらしくって、追いかけてきたのよ。まぁ、役人やら借金取りから逃げているっていうこともあるみたいだけど」

 上半身裸野郎は行為を中断し、自称「慈善活動家」に尋ねた。

 元夫のことは大嫌いだし気に入らないけれど、さすがにかわいそうになってきた。

「ああ、おまえの……。それにしたって、よくここがわかったものだな」
「ふふん。グレンデス公爵家の情報網をバカにするなよ」

 元夫は、なぜかエラソーに答えた。

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