冷徹上司の過剰な愛
「そういえば、最近あのんと難波さんが絡んでるの見てないかも。」



枝豆を手に取りながらそう言った舞子の言う通り。


最近、というよりここ1.2ヶ月、難波さんとろくに話せていない。


その理由はお互い忙しいことが原因なんだけど…。



「え、でもそれって大丈夫なの?プライベートでは会ったりしてたんだろ?」


「……ううん。全然。」



わたしはクライアントとの仕事。難波さんは海外支社とのやり取り。……お互い忙しすぎた。



「でも、出張から戻れば少しは落ち着くんじゃない?そうすればまたこれまで通りラブラブだよ!」



と優しく背中を摩ってくれる舞子に微笑む。


…そうだよね?仕事が落ち着けば、また難波さんに触れられるよね?求めてもらえるよね…?



「ま、とりあえず今日は呑もう!乾杯!」



明日が休みということもあり、再び乾杯を交わすと、この日は遅くまで3人で呑んだ。


久しぶりに呑んだこともあり、はっきり記憶が残っているのはこの時まで。


眩しさに負け、薄っすら目を開くとそこは……



「え、……なんでここに…?」
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