【甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。】番外編 「横浜の夜は更けて」
扉を閉め、部屋に宗介さんとマネージャーさんしかいないことを確かめると、橋本さんは鏡の前に座って舞台メイクを落としている宗介さんに駆け寄り、後ろから飛びつかんばかりに抱きついた。
「宗……めちゃくちゃ良かった。大成功じゃない」
「ああ、何せ、演出の佐渡島先生に怒鳴られまくったからな。やっと報われたよ」
ふたりの様子を見て、マネージャーさんがさりげなく外に出た。
たぶん、他の人が訪問したときに備えてのことだろう。
「さすが、我が夫。もう惚れ直した」
「お褒めにあずかり、光栄のいたり」
と、榊原さんもおどけて答えている。
ぎゅっと抱きつく橋本さん。
「郁美、ちょっと。まだメイクが残ってるから。服が汚れるよ」
彼女の手をそっと外すと、宗介さんはこちらを振りかえった。
「宗……めちゃくちゃ良かった。大成功じゃない」
「ああ、何せ、演出の佐渡島先生に怒鳴られまくったからな。やっと報われたよ」
ふたりの様子を見て、マネージャーさんがさりげなく外に出た。
たぶん、他の人が訪問したときに備えてのことだろう。
「さすが、我が夫。もう惚れ直した」
「お褒めにあずかり、光栄のいたり」
と、榊原さんもおどけて答えている。
ぎゅっと抱きつく橋本さん。
「郁美、ちょっと。まだメイクが残ってるから。服が汚れるよ」
彼女の手をそっと外すと、宗介さんはこちらを振りかえった。