放課後のBLUES
……って、心の中でなら、なんとでも言えるのに。
臆病なわたしは黙ってうつむくことしかできない。
「お待たせいたしました」
店員さんがパフェを運んできてくれる。
どうしよう。
席の移動、お願いしてみる?
こっちが動けば、これ以上、文句言ってこないかな。
でも、話しかける勇気が……
「きゃ」
店員さんが、躓いて
パフェが
「も……」
――――彼のシャツに落下。
「申し訳ありません!」