死体写真
もしこれが本当だとすれば、この子は呪いのメールを詳しく知っているかもしれないんだ。


それを見つけた瞬間心臓がドクンッと高鳴った。


ついに前進できる可能性を見つけたのだ。


裕之とともに額を寄せて画面をスクロールしていく。


○○高校の2年生だと言っているこの子は様々な都市伝説を投稿しており、その中にお目当ての呪いのメールについても書かれていることがわかった。


投稿時間は1時間前。


スマホの時計では今7時になっているから、ちょうど私達がバタバタしているときに投稿されたものらしい。


そして、このつぶやきについてはまだ誰も気がついておらず、削除されていないのだ。


《私の学校何人の生徒が死ぬんだろう。……なぁんてね、きっとあの子の呪いだから》


思わせぶりな投稿。


すでに何人も死んでいるような言葉。


私と裕之は目を身交わせた。


「この子と連絡を取ってみる?」


「そうだな。なにか知ってそうだよな」


仮に高校生を装った変な人が来ても、裕之がいるなら安心だ。


今は加菜子の命を一刻も争っているのだし、そんなこと気にしていられない。


私はSNSのダイレクトメッセージを送るボタンをタップしたのだった。

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