逆ハーレム戦隊 シャドウファイブ

16 ピンク対メンバー全員

 これ以上どうすればいいのか困惑していると、イエローシャドウが自分の武器である鞭を取り出し、近くの柱に身体を縛り付けようとし始めた。

「う、うう、俺はもう、そろそろ限界だ。すまないがピンク。きつくここで縛り付けた後、逃げて、くれ」
「そ、そんな」

 他のメンバーはこぶしを握り締め、脂汗をかき、股間を押さえ呻いている。
 私に使われた催淫剤よりも強力なのだろうか? みんなの苦しみがひどい。それでも私はあの時こんなに耐えられるほど心も身体も強くなく、誰かにどうにしてほしいと望むだけだった。
 メンバーの精神力と理性の強さに感動して涙が出そうになる。私を犯すまいと必死に耐えていてくれるのだ。


 イエローシャドウは柱に縛り付けているが、身体の抑制が出来なくなってきている。

「ぐうううぅう!」

 あの王子様のように優美な彼はまさに今、野獣のようになりつつある。優しい眼差しが飢えた獣のようにきつく鋭くなっていた。

「イエロー……。大丈夫です」

 私はバトルスーツを脱いで裸になった。自分の下半身に目を落とすと、私の身体にも催淫剤が効いていたらしく、すごく潤って愛液が滴っていた。――これなら大丈夫。

「ぐぅっ、う、いけ、ない。ダメだ。ピンク……」
「いいんです」

 イエローの立派にそびえ立つアソコを直接見ないようにして、マスクをとり私は挑む。柱を背にしている彼に私は少し足を広げたが、どうしよう。身長差がありすぎて彼の起立した先が私のおへそにあたる。困っているとイエローは、ずるずると柱に縛っているまま身体を動かし、地面まで降りてくれた。

「よかった。これなら……」
「う、ううっ」

 座り込んだイエローにまたがり腰を落とすと、硬くて熱くて大きいそれが私の中に入ってくる。

「あっ、やっ、なん、か、う、うっんっ」
「ああ、き、気持ち、いい、よ。ピンク」
「わ、私も、きも、ち、いいですっ」

 催淫剤のせいだろうか。すごく気持ちいい。

「ううっ、すぐ、イキ、そうだ」
「あ、ん、イエロー、いってくださ、い」

 この快感がすぐ終わってしまうのかと、残念な気持ちになってしまうのは不謹慎だろうか。

「ごめっ、中に、あああっ」
「んっ」

 イエローは達すると緩んだ鞭をほどく。そして私の背中に手を回し抱きしめて囁く。

「ピンク。この戦いが終わったら2人でどこかに行こう」

 私はロマンチックな囁きにうっとりして彼と見つめ合うが、そんな暇はなかった。隣でまた限界を感じているブルーシャドウの苦しげな声が聞こえる。

「イエローは休んでいてください」
「あ、ありがとう……」

 身体を離すとイエローはぐったりと横たわり静かな寝息を立て始めた。私は大人しくなった彼の股間にふわっと黄色のマスクを置いてブルーシャドウの元へ向かった。


 ブルーは四つん這いになって地面と対峙し、呻いている。

「ブルー、今、楽にしてあげます!」
「あ、う、ピン、ク」

 クールなブルーの目が欲望に燃えている。青い炎が灯っているようだ。私は横たわり「きてください」と目を閉じた。

「ピンク……」

 彼はそのまま身体を沈めてくるのかと思ったら、私をひっくり返しうつ伏せにし、腰をあげさせ挿入する。

「んっあっ」
「んんっ、んっ、君の、中、あたたかい」

 後ろからゆっくり探る様に中を回され、私はまた別の快感に身をよじる。

「こ、んな、事なら、もっと早く君を、抱いていればよかった、うっ」
「あ、んっ、そ、それってぇ?」
「くっ、で、でるっ」

 一番奥に突き当てるようにしてブルーは絶頂に到る。腰を引き、私を膝に抱くと「孕むなら、俺の子を孕んで欲しい」と呟き静かに倒れた。

「ブルー……」

 感傷に浸っている場合ではない。残り、3人。苦しそうな順番を見る。


 ホワイトシャドウの身体がガタガタと震えている。

「ホワイト! 私でその苦しみを解放してください」
「はぁはぁ、ピンク」

 彼は甘えてすがりつくような瞳を見せる。胸がきゅんとする。

「きゃっ」

 乳首に吸い付かれ、ぺろぺろと舐めまわされると、なんだか身体の奥の方が疼いてきてしまう。このままじゃいけないと思い「ホワイト。私の事はいいんです。あなたが解放されることが先決です!」と告げる。

「あ、ああ。わかった」

 仰向けの私の腰を太腿に乗せ、ホワイトは硬いソコを差し込んできた。

「あっんっ」
「は、はっ、ふぅっ」

 サービス精神の旺盛なホワイトは苦しみながらも、私を感じさせようと反応を確かめるように中を突いてくる。

「ああっ、あんっ、だ、だめっ、あんっ、そ、こ、だ、めん」
「こ、ここが、いい?」
「やぁん、も、き、もち、いいっ」
「うううっ、だめだ。ごめっ」

 ぶるっと身震いしホワイトは達して私の身体に沈み込む。
 荒い息をしながら彼は「今度は絶対に君をイカせてみせる」と宣言しガクッと意識を失った。


 そっと彼の身体を横たわらせグリーンシャドウの元へ行く。

「ピンク。来てくれたのか」
「はい」

 もう無駄なやり取りはなく、グリーンは素直に私を抱き寄せ、胡坐をかいたまま私の身体を軽々持ち上げ腰を落とさせる。

「あんっ!」

 愛撫もなく、ただ挿入するだけの行為なのに素晴らしい快感を得る。グリーンは逞しい身体で私を包み込む。まるで小動物になって可愛がられているような温かい気分になるが、快感の刺激も強い。下から突き上げられ、気持ち良さが頭のてっぺんまで伝わる。

「ピンク。君の、心も、欲しい」
「グリーン……」

 私も同じ思いだ。心も欲しい。私の心はどこにあるのかなと一瞬考えると、ぎゅうっと強く抱きしめられまた身体の快感に引き戻された。

「ありがとう……」

 グリーンは安らかな表情になり目を閉じた。そっと身体を離し、いよいよ最後のレッドシャドウの元へ。



 レッドシャドウは壁にもたれかかり、私を待っている。

「お待たせしてすみません」
「いや。ずっと君の事ばかり見てた」

 恥ずかしくて死にそう。

「とても綺麗だった。人のこういう行為を見るのは初めてだったけど、素敵だった」
「レッド……」
「だけど……」
「だけど?」

 何を言われるのだろうか。いきなり不安になる。だってビッチだよね。これじゃあ普通。

「もう他の奴に触れさせたくないな」
「え……」

 がばっとレッドは私を抱きしめる。今にもはちきれそうになっているアソコを、私の中にゆっくり挿入する。あまりにもゆっくりなので私は思わず腰をにじり、おねだりするような動きをしてしまった。

「いやらしくて、なんて、君は可愛いんだ」
「ああ、レッド、はやく、お願い」

 早く全て埋め尽くしてほしい。催淫剤のせいか、短時間の回数だけの行為のせいか、私の中で疼きが大きくなっている。だけどこのまま私まで催淫剤に溺れてしまうわけにはいかない。とにかくメンバーを助けなくてはいけないのだ。

「ああ、すごい。今ままで一番、きもち、いっ」
「はんっ、あんっ」

 レッドは私の片脚を肩に乗せ、深く挿入し、激しく動く。光る汗が爽やかでますますイケメン度が上がる。

「うぁっ」

 最後に打ち付けた腰をそのままにし、奥をぐりぐりと回す。

「う、んっ」
「ピンク。君を離したくないな」

 爽やかな笑顔を見せ、レッドも意識を手放した。


 私は身体を起こしてあたりを見まわした。みんな安らかに眠っている。

「良かった。もう少し眠って体力回復すればなんとか大丈夫かも」

 スーツのおかげで寒くも熱くもない。一応破れた股間のところにはみんなのマスクを置いてあげた。
 私もそそくさとスーツを手に取り、着たかったが股の間がぬるぬるしているのでためらわれた。
 みんな、もう3回目だったせいだろうか。あまり精液は出ていなかった。つまり私の愛液が大量に出ているのだ。
 ティッシュペーパーは持っていなかったので、仕方なく履いていたショーツで清拭し、ノーパンのままスーツを着る。

 さすがに眠っているメンバーを放置できないのでしばらく待つことにした。だけど、どうしよう。時間差で今度は私の身体が火照り始め、疼いてきてしまった。一人で何とかするしかないのだろうか。
 そこへ乾いた笑い声が聞こえた。
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