年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


彼女が家から居なくなり、後悔に苛まれた。

もっとしっかりと言葉にしていたら、離婚届けを出された時に、みっともなくても嫌だと伝えられたら、何かが変わっただろうか。

何度も自問自答した。

心にはポッカリ穴が空いたような気持ちになった。

彼女を幸せにしたいと結婚したのに、彼女を悲しませるようなことばかり。もっとしてやれることはたくさんあったはずなのに……。

ギリギリと手を握る。

でも、どんなに後悔したって彼女はもう──。

帰って来ない。

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