クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 港にいた時点で、とんでもない巨大な豪華客船があると思っていたけれど、まさか自分がこれから乗り込む船だったとは。

 しかも、透哉さんが荷物を手に向かったのは、最高等級のクリスタルスイートと呼ばれる部屋だった。千近くの客室の中で、私たちの過ごす部屋が最も高価らしい。ちなみに客室はすべてスイート以上の等級だというから驚きだ。

「一泊おいくらなのか聞いてもいい……?」

 サプライズをするにしても、規模がおかしいのではないかと思いながら尋ねる。

「教えたら君は、値段を気にして床も踏めなくなりそうだな」

 透哉さんはそれだけ言って、私に価格を教えてくれなかった。

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