クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
「そうだな。学生の頃からも興味はなかった」

 やっぱり、と自分のイメージの確かさに心の中で深くうなずく。

「だが、興味を持てる相手に誘われなかっただけだ。機会があれば楽しみもする」

 つまり私は興味を持てる相手だという事ですか! と前のめりに聞きたくなるけれど、彼の言動を見ていると、さらっと返される気がしてならない。

 そうだと言われても、そうではないと言われても、どちらにしろ何となく自分の気持ちの落としどころに悩む気がした。

「じゃあ、あの……楽しい?」

 おずおずと尋ねた私を見下ろしたまま、透哉さんは自身の濡れた髪を軽くかき上げた。

「……そうだな」

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