極甘恋愛短編集
一緒にいる2人の女子生徒が「大丈夫、大丈夫だから」と気にしている。


その優しさのせいか、鳴き声は更に大きくなっていく。


あぁ……聖也は断ったんだ。


胸に突き刺さるような泣き声に、こっちまで涙腺が緩んでくる。


だけど、その反面安心している自分がいた。


聖也には彼女はいない。


そう考えてしまう自分が汚く思えて、私はそっと両手で耳を塞いだのだった。
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