俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
「ありがとうございます。
お母さんの所にお供えしとくね。」
果穂が受け取り隣の部屋に持って行く。

「もしよろしければお線香を上げさせて頂いていいですか?」

「そうだね、お願いしようか。暖房入ってないから寒いと思うけど。」

隣の和室に移動すると、仏壇が置いてありその前に果穂によく似た女性の写真が飾られていた。

「果穂に似て美人さんだろ?」
そう言ってお父さんが微笑む。

「本当に目元が良く似てますね。」

「果穂、そろそろ夕飯の支度してくれるか?」 

「はーい。お兄ちゃんまだ帰って来ないけど…ちょっとメール入れてみようかな。」
そう言って果穂はキッチンに行く。

「そうだな。アイツもまったく大人気ない。」

「僕のせいですか?」
遠慮がちに聞く。

「妹とに執着し過ぎて面倒な兄で申し訳ない。」
「いえ、僕が兄なら同じ様な事をしたと思うので。お兄さんの気持ちはよく分かります。」

「そう言ってくれると助かるけど」
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