俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
「ただいま。」
と、翔さんが言葉と同時に抱きしめられて長く深いキスが降り注ぐ。
やっと離された唇はお互い妖しく濡れていて、
見つめられる翔さんの瞳が熱を帯びていて、戸惑い視線を逸らしてしまう。

「帰って早々ごめん。果穂こっち見て、俺はいつでも果穂だけが欲しい。」

こくん。と頷くしか無かった。

「待って…今電圧下げるから。」
そう言って苦笑いしながら優しく抱きしめてくれる。

どうしていいか分からず、私も翔さんの広い背中に手を回してぎゅっと抱きついてみる。

「このタイミングで煽らないで。」
はぁーとため息を吐かれてパッと手を離す。

どうするべき⁉︎
まだ離れたく無い気持ちが大きくて、つい抱きついてしまったけれど、

私が欲しいと思ってくれてるのなら、この先に進んでももう怖くない。

「お腹、空いてますか?」
じっと鋭い目線で見つめられる。

「それは…、どう言う意味で聞いてる?」
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