俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
(果穂side)

家に帰ってお昼ご飯を食べたら、収穫作業のお手伝いをして、日が暮れたら倉庫で選果。
兄と父と3人でやっても終わったのは7時過ぎだった。

「あー、腰痛い。
今夜はもう食べに行こうぜ。俺が奢っちゃる。」
お兄ちゃんがそう言って歩き出す。

「えー、またラーメン?たまにはもっと良いもの食べに行こうよ。」
歩きで行くと言ったら近場のラーメン屋さんしか無い。

ラーメンもチャーハンも安くて美味しいから嫌いじゃないけど、3日前にも行ったばかりだ。

「そうだなぁ。ラーメンばっかも精が出ないから、ここらでたまには焼肉でも行くか?」

父の提案に大賛成。

「わーい!!焼肉がいい。」
私もノリノリで言って、兄の背中を追いかける。
「私が車出すから、お兄ちゃんたまには飲んでいいよ。」

「おー!果穂の奢りか?それなら腹一杯食べるぞ。」

「えー!お父さんの奢りでしょ?」
私だってアルバイト代程度しかもらって無いんだからと父を見る。

「みんな頑張ってくれてるから、父ちゃんが奢っちゃる。でも、亮太、ビールは一杯だけにしろよ。」

「やったぁ!焼肉久しぶり。」
親子3人テンションを上げて焼肉店に向かった。
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