俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する

翔side

ホテルに到着して、取り乱れた心を何とか制御し雅也が取った一室に向かう。

雅也の婚約者が出て、雅也と弁護士が果穂がいるであろう部屋を探しているとの事。

「堀井社長はこちらで待機して下さい。
分かり次第連絡が来ますから…。」
雅也の婚約者に止められて、部屋に思い留まり雅也に連絡をする。

「今、警備室で防犯カメラを確認して女の部屋を割り出してる。
滞在者に女の名前が無くて手間取ってるんだ。」

「俺もそっちに行く。」
もどかしくてじっとなんてしてられない。

「お前は動くな。
もうすぐ分かるからそこで待ってろ。」
雅也に言われて仕方なく部屋で待機する。

「貴方は帰った方がいい。雅也に伝えておくから。」
何も関係ない雅也の婚約者には帰ってもらう。
「これ、こちらのお部屋の鍵です。
どうぞ、雅也さんをよろしくお願いします。」
そう言われ、少し冷静になる。

まだかまだかと焦る気持ちを抑え部屋で待機していると、雅也から連絡が入り伝えられた部屋に走る。

果穂が無事にそこにいる事を願う。
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