俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
広いエレベーターに2人だけ。

「うわぁー!凄いですよ。
翔さん見て下さい!どんどん人が小さくなっていきます。」
楽しそうに果穂が話す。
エレベーターの窓から外が一望出来る。

「そうだね。」
翔ははしゃぐ果穂が可愛いなと思い見つめる。
 
「わざわざ、ありがとうございます。
時間も無いのに無理させちゃいました…。」

「違う。果穂と出来るだけ2人だけで居たかったから、俺が我儘言ったんだ。」
微笑みながら翔さんはそう言う。

果穂も2人の時間を楽しもうと気を取り直し、

「今日はいっぱい写真撮りましょ。天気も良いしきっと綺麗ですよ。」

「そうだな。空気が澄んでいれば富士山も見えるかも。」

「そうなんですか?
翔さんの部屋からも富士山が見えますか?」

「俺の所からは、残念ながらスカイツリーしか見え無いな。」

「毎日、スカイツリーが見れるなんて贅沢ですね。」

「毎日見てれば見飽きるよ。」

セレブな意見でびっくりする。
「えっ⁉︎飽きるんですか?」

「逆に、こっちからどう見えるか楽しみだ。」

エレベーターが展望台に着いて2人は降りる。
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