ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする

東堂の唇が若葉の唇に優しく深く重なっていく。
そしてそのまま東堂の手が若葉の腰の辺りから、服の中に滑り込み直接肌に触れた。
東堂の唇が若葉の首から鎖骨に滑っていく。

展開が早すぎるっ!・・・

「あ、あのっ!」

若葉はそういうと、東堂の手がこれ以上若葉の服の中に侵入してこないよう両手で
押さえた。

「ごめん、嫌だった?」

東堂が謝ってくれた。若葉は赤くなりながら、

「いや、その嫌とかではなくて、私もシャワーを浴びたいなと思いまして・・・。」

「あ、ごめん。僕の方こそ気付かなくて。浴室はドアを出て左側にあるよ。」

「はい、ありがとうございます。じゃあ、ちょっと行ってきます。」

と、言って、若葉は東堂の手を借り、ベッドから降りるといそいそと浴室に向かった。

東堂はパタンとドアが閉まると、ベッドに仰向けに倒れこんだ。左腕をおでこに当てながら、

『しまった、嬉しくてついがっついてしまった・・・。』

と、少し反省した。

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