愛しい君へ
「ただいま」
玄関にパンプスがあり、来客か?と思いながらリビングに入る。

「おかえりなさい」

「うん。ただいま」

「あのね、こちらは私の友達で山口由梨〈やまぐちゆり〉。弁護士をしてるの。」

「はじめまして山口と申します。結婚式ではご挨拶もせずに申し訳ございませんでした。」
と由梨は自分の名刺を直史に出した。

「ありがとうございます。改めまして私、上野直史です。大学病院に勤務しております。」

「ハイ。薫からも内科医を目指して頑張っておられると聞いています。」

コーヒーを俺に出した薫が
「あのね直史。今日はあなたと話しがしたくて、由梨にも来てもらったのよ。」

「は?俺たちの話しに山口さんもってどういう事だ?」

「うん。じゃあ由梨お願いします。」

由梨は鞄からいろいろな書類を出した。
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