恋の♡魔法のチョコレート
「そんなのこっ小鳩気にするっけ!?私にそんな関心ないじゃん!」

「………。」

相変わらずのしかめっ面で私の顔を見てくる。

それってどーゆう意味なの?

私の告白事情聞きたいと思ったの!?

「…ないですね」

「ないじゃん!!!」

まぁちょっと期待しちゃった自分がいるのがあれだけど、そーだよ小鳩はそーゆう奴だよ知ってた知ってた。

最初から私に興味なんかないよ。

“そのおかげで僕は自由に活動させてもらってますから”

あんな風に心込めて言ってもらうことなんか…

え?待って待って。

期待するって何を?

何を期待しちゃってんの!?

「詩乃ちゃん?」

「はい、すみませんっ」

やば、大きな声出しちゃったから森中部長の話聞いてないで喋ってるのバレた!

「話続けてもいい?」

「大丈夫です!どうぞどうぞ!」

サッと指をキレイにくっつけた手のひらを前に差し出し、森中部長の方へ向けた。
チラッと小鳩の方を見ると素知らぬ顔をしていた。…ちくしょう。

「これでテスト期間始まっちゃうからしばらく部活は休みね、次の大きなイベントはチョコ研としてやるのは…バレンタインまで特にないかなぁ。いつも通りの通常の活動が続く感じね!」

じゃあ今日はこれでと、森中部長が開いていたノートを閉じた。

会計やら雑務処理をしてる森中部長は普段ここに顔を出すには珍しい、だから今日もこれで帰ろうとした。
またしばらく森中部長に会うことがなくなってしまうかも…
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