謎多き旦那様の嘘、または秘密
涙腺破壊


旦那様の仕事は夕方出て、朝や昼あたりに戻ってくるものらしい。

漸く私の体内時計も元に戻り始めて、それが分かった。

そして動けず日中退屈にする私のベッドの周りには、小説や花以外にも、編み物や刺繍の道具やネット配信の見られるテレビが置かれた。

「地上波は見られないなんて珍しいですね」
「裏ルートで見つけた」
「裏……?」

どこの裏で。

旦那様には謎が多い。

まず、いつ眠っているのか。

この部屋に来てから私が見送るまで一度もうたた寝した姿を見たことがない。仕事から帰ってきて、ここへ来るまでに眠っている?

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