ラムライムシュガー







ーー 軽蔑する。



そう、ハッキリと言われた。

高校からの付き合いで、もう10年以上も親友と呼び合ってきた真琴(まこと)に。


心のどこかで、親友である真琴なら、私の気持ちを理解しようとしてくれる、寄り添ってくれるはずだと思っていたらしい。



ーー 今の緋奈子(ひなこ)とは会いたくない。


目の前でシャッターを下ろされたことに、ショックを受けている事実が、なによりも、期待をしていたことを証明している。




「…こんなことなら言わなきゃよかった」



好きな人が、妻子持ちだったこと。
だけど私を選ぶと言ってくれていること。

既に私の躰の弱いところも、あのヒトは知っているということを。




ーー なんで他人(ヒト)のもの欲しくなるのか、私には一生理解できないわ。地獄みるよ、そのうち。





真琴が言ってることは、たぶん正論なんだろう。


というか、私だって、あのヒトに出会うまでは思ってた。

人のものを欲しくなる理由がわからないって。わざわざ痛い目みる必要なんてないって。男の人なんていっぱいいるのに、って。


だけど、あのヒトに、出会ってしまった。

地獄に堕ちてもいいと、思ってしまうあのヒトに。






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