トゥインクル・ラバー!
☆恋心の自覚の熱
(…もう一回、メッセージ送ってみようかな…)
南斗くんと別れ、教室に戻る途中。
階段を上りながら考えた。
あんまりメッセージをしつこく送って、嫌われたらどうしよう。
…この想いは、きっと南斗くんたち4人も感じてきたことなのだろう。
目まぐるしい感情の変化に戸惑いながら、ぼんやりと。
今日は雨。
2年生になってそう多くはなかった雨の日が、だんだん増え始めてきていた。
(…やっぱり、メッセージ…やめたほうがいいのかな…?)
あぁ、もう。
…迷ってばかりいるのは、やめにしようと誓ったのに。
綺星くんに背中を押してもらってばかりじゃ、ダメなのに…っ。
――…ドンッ
「っ!?」
「わっ…!」
下を向いて歩いていたのが悪かった。
階段を上りきって数歩歩いた時、曲がり角をいくと
気付けば人にぶつかっていたのだ。