トゥインクル・ラバー!
☆想いの欠片
◇
それから
ある日の放課後。
「園枝ー!ホワイトボードってまだあったっけ…?届けは書いた方がいい?」
「あるよ小林くん!大丈夫、使うと思って昨日南斗くんに届けを出しておいたんだ!」
「うおっ!サンキュー!」
「菜咲、ダンス部って今日体育館の割り当てもらえるかな…?私、昨日確認したらよかった…!」
「華乃ちゃんも大丈夫!この前部長さんに聞いたら使いたいって言ってたから、もうおさえてあるの。放課後以降の割り当ては掲示板に貼ったよ!」
「もうさすがすぎ!ありがとう!」
定期試験を終え、少しずつ時間が経って、幸星フェスティバルの準備が本格化してきている。
――…トゥインクルルームからは少しずつ綺星くんの私物がなくなっていて、彼が退学の意志を貫いていることを実感させた。
トゥインクルメンバーは、2人ずつ各学年の最高責任者を担っている。
1年生は頼れるお兄さんお姉さんとして綺星くんと杏珠ちゃん。
2年生はわたしと南斗くん。そして3年生は、コミュニケーション能力の高さを第一に桐生くんと天馬くんだ。
「菜咲さん、おつかれさまです」
「あ、南斗くん!おつかれさまです!」