悪原くんは堕ちてくれない
「芽梨のことが可愛くて可愛くて仕方ないって、言わせてやるから」
そんな生意気な口聞けなくなるくらいにね。
「…それは楽しみだな。言っとくけど俺、好きになったら一途な奴だよ?」
「その言葉、忘れないでよね」
人生初めての宣戦布告は、悪原くんにあげる。
だから、さっきのキスは取り消し。
悪原くんがしたつもりでも、私は違う。
“された”のは、ノーカンだ。
負けたままで終わる私じゃない。
悪原くんの思い通りになんて、ならないんだから。