孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている

陥れられたんだとしても、今からひどいことをされるんだとしても、いいや……って思っちゃうのは
熱で判断力が鈍ってるから?


圧倒的な力を前にして、諦めるしかないと本能が理解してるから?


相手が……本領 墨くんだから……。



「………」


抵抗の声をあげる力すらもう残ってなかった。

降参。白旗をあげる。

騙されたこっちが悪い。

遅かれ早かれこうなる運命のようだった気さえしてきた。


驚いた顔をしたのも一瞬だけ。
躊躇いもなくわたしの制服に手がかけられた。



「手荒だけどすぐ終わるのと、優しいけどじっくり時間かけて犯されるの……どっちがいい?」



本気でわたしをどうにかしたいなら、いっそ無慈悲に全振りして扱ってくれたほうがまだマシ。

余計なことを考える隙を与えないでほしい。
優しくされると、また信じちゃいそうになるから……。

優しくしないで、ほしいのに……。

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