孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている

改めて室内を見渡しても、ここが校舎の一角だとはとても思えなかった。

薄暗い室内に、きらびやかなシャンデリア。


はわ……相変わらずゴージャスな雰囲気。


古風とも現代風ともとれる、とにかく高級感あふれる空間にいると身の丈の合わなさにそわそわしてしまう。


防音なのか、サッカー部や野球部の野太い声も、体育館からのホイッスルも、吹奏楽部のパート練習の音たちも。

外からの音はすべて遮断されていて、もはや隔離された異世界みたいにも思えた。



「かとーあみちゃん、こっち」

「う、うん」


手招きされて、さらに奥の部屋へ。

中には甘い匂いが漂っていた。

この前のベッドルームとは違う、広いキッチンに、カウンターに、まるいテーブルたち。

……まるで小さなカフェみたい。



「すごい、おしゃれ……」

「凝ってるでしょ。ここね、敷島のために造られた部屋なんだ」

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