甘く、溶ける、君に。
「……いい子だね、遥乃」
私ってば従順すぎるね、何か千輝くんに弱みでも握られてるの? ってくらい。
敵わないことわかってるから、
表情と言葉とは裏腹に手は勝手におかゆに伸びていて。
目を細められたら、もうそれだけでいいやって思っちゃうから。
千輝くん、私本当に、きみの一挙一動でこんなにも感情揺さぶられるよ。
「……熱いよ、おかゆ」
「ふーってしてよ、遥乃が」
「な……! そ、それくらい自分で……!」
「じゃあ口移しの方がいい?」
「っ! 千輝くん、風邪なんて絶対嘘だ」