甘く、溶ける、君に。
「……俺、明日死ぬんかな」
「死なないよ、死なないで」
視線が私から外れて、天を仰いだ千輝くん。
嘘じゃない、夢じゃない、あったかさは本物だ。死なないよ。
「俺も、変わった。8年ぶりに会った遥乃も変わってた。けど、」
天を仰いだまま、ぽつりと言葉を紡いでいく。
合わない視線を向けたまま、言葉に耳を傾ける。
「けど、遥乃の全部は……心は変わってなかった。
いつも寂しくて、独りが嫌いな小さな女の子。昔も今も、俺が守らなきゃって思わせる」