実はわたし、お姫様でした!〜平民王女ライラの婿探し〜

42.どうして、どうして

「誰を選ぶべきか、でございますか?」

「うん。シルビアがわたしだったらどうする? 誰を未来の王配に選ぶ?」


 いよいよどうしたら良いのか分からなくなったわたしは、迷った挙句、シルビアを頼ることにした。

 こんなこと、本当はおじいちゃん以外に相談するべきことじゃないのかもしれない。だけど、どうせなら同性の意見を聞いてみたいと思うじゃない? 当事者には見えないこともある気がするし。


「そうですわね……個人的にアダルフォは、頼りがいのある素晴らしい男性だと思っておりますわ」

「……! そうだよね、わたしもそう思う」


 アダルフォはシルビアの元護衛だもの。わたしと同意見だって分かって、何だかホッとしてしまう。
 なお、当事者であるアダルフォは『女同士の秘密がしたい』と主張して、扉の向こうで待機してもらっている。多分、何の話をしているかはバレバレだろうけど。


「彼は姫様を好いているようですし、とても大事にしてくれると思います。ただ、自ら前に出るタイプではありませんし、他の候補者のように『王配になりたい』という明確な意思が無いのが少々問題かと」

「そう! そこなんだよね……」


 もしも降嫁先を探しているなら、彼が相手で何の問題もなかったと思う。
 だけど、わたしは近い将来、国王になることが決まっている。女性が国のトップになることを良く思わない人間はどうやったって存在するんだもの。夫となる人には、わたしと同じかそれ以上に前へ出てもらい、国のリーダーとして皆を引っ張ってもらわないといけない。
 だけど、そこまでの気概が彼にあるのかと尋ねられたら、ちょっと回答に詰まってしまう。無口だし、表情に出さないようにしているだけかもしれないけど。


< 195 / 257 >

この作品をシェア

pagetop