だって、恋したいもん!
第十七話 ほら、繋がるよ!
理佐「お母さんセカンドハウスのプリン買ってくれてた♪」
茜「わっ♪それあたし大好き♪」
由依「あたしもー♪」
理佐「食べよ食べよ♪」
そして三人でプリンを食べ始めた。
理佐「で、何かいいアイデアあった?」
由依「………」
茜「………」
理佐「え、何?どうしたの?」
由依「いやね、もうぶっつけでいいんじゃない?」
理佐「え?うそっ?」
茜「だってあんた中学の演劇の時、無茶苦茶棒読みだったじゃん」
理佐「いや、あれは……」
由依「うん、だからセリフ決めたって絶対ぎこちなくなるよ」
茜「だからね♪」
理佐「えーー!!そんなぁ~……」
由依「なんとかなるって」
茜「そうそう、勢いで行っちゃえ!!」
理佐「えーん、見放さないでよぉー……」
由依「大丈夫大丈夫!」
茜「で、いつするの?」
由依「あ、今何時だろ?」
時計を見ると午後9時前だった。
茜「9時前だね」
由依「ちょっと早いけどしちゃおっか?」
理佐「えーーー!!!心の準備が……」
由依「電話番号はこれね」
茜「お母さーん、ちょっと電話使いますねー」
母「はーい」
茜「親子電話あると便利ね、うちも欲しいなぁ~」
由依「そうそう、うちなんてみんながいるところで電話しないといけないからいつも公衆電話だよ!」
茜「あたしも、テレカ常に持ってるもん」
由依「理佐!ほら、受話器持って!」
理佐「えーーー!!!ちょっと待ってよぉー」
ジー、ジー、ジー、ジー、ジー……
由依「ほら、繋がるよ!」
プルルルルル……
プルルルルル……
ガチャッ
「はい、西野です」
第十八話へつづく…