だって、恋したいもん!

第二十九話  デート?







翌朝、私は7時にセットした目覚ましよりも早く目が覚めた。

時刻は6時45分

少し早いけど準備しよう。



私は窓を開け初夏の風を部屋に取り入れた。



リビングに降りるとまだ誰も起きていなかった。

お湯を沸かしてコーヒーを入れた。

朝はコーヒーを飲まないと身体が起きない。



そうしていると母が物音に気づいたのか起きてきた。


母「あら、理佐早いわね…どこか出かけるの?」

理佐「うん、本屋に行ってくる」

母「え?本屋てまだ開いてないでしょ?」

理佐「うん、まだすぐには出かけないよ」

母「そうよね…」


母「朝ごはんしようか?」

理佐「うん、食べるー♪」


そう言って母が朝食を準備してくれた。



朝食を食べ終え母と話しているとテレビから「カルピス子供劇場」の音楽が流れてきた。

「母をたずねて三千里」が始まった。

理佐「あ、もう9時だ!用意しなくちゃ!」


私は身支度を整えて前髪もバッチリ決めて昨夜選んだ服を着て準備をした。



私、これが実は人生初のデートなの…

はやる気持ちはあるけれど、

それよりも緊張と不安でいっぱい…

こんな感じの服で大丈夫かな?

私も彼の私服を見たことないんだけど…

ロックとかやってるから革ジャンとか着てるのかな…?

合わなかったらどうしょう…

でも私、そんなに派手な服なんて持ってないし…


それよりも…

私、勝手に「デート」とか言ってるけど彼はどう思ってるんだろう…

でもたぶんただ本屋に行くだけぐらいしか思ってないだろうなぁ…

うん、そうだよきっと…

だから私も「デート」なんて気構えずにただ「同級生と本屋に行く」

て言うぐらいでいいんじゃないかな?

そうだよね、

まだ付き合ってもないんだから…


え……?

「付き合う」て……?

キャーッ!!

私何考えてんだろー








第三十話へつづく…











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