高嶺の花と呼ばれた君を僕の腕の中で包みたい

「なんで、ついてくるんですか?」


 なぜか尊臣も華の横を歩いてついてくる。


「桜庭先生は来てくれないの? 俺の歓迎会」
「行きません。私が行っても場違いだし」
「じゃあ俺もいかない」


 尊臣は両腕を組んだ。


「俺もって、主役が行かなきゃ意味ないじゃない」


 組んでいた腕をすっと下ろし、尊臣は華の腕をそっと握った。


「華がいないなら行く意味がない」


 真剣な、落ち着いた声。それでも華にはつかまれた腕のほうが気になって、尊臣と分かっていてもこれ以触れられていたら震えだしそうだ。

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