【続】酔いしれる情緒
少しばかり、私は佐藤くんに疑いがあった。
突然私の前に現れて、私を同窓会に誘って。
2人っきりになったことも、
抱きしめられたことも突然の告白も。
全て仕組まれたものなのでは、と。
佐藤くんが仕掛けた罠。
もしくは誰かと手を組んで
作り上げられたものなのではないかと。
そう密かに考えてはいたが、
それにしては演技が上手すぎる。
「白か…」
今度は橋本がぽつりと呟いた。
よく警察でいう、黒と白。
白だと言った橋本も
佐藤くんは犯人ではない、と感じたのだろう。