記憶屋【生徒会長・いじめられっ子篇】
でも、駅では生徒会長に抱きつき、抱きしめられた。

私を想っていると言ってくれた。

こんなに幸せな気持ちになったのは生まれて初めてだった。

だからこの幸せを絶対に失いたくなかった。

今朝も電車を降りて改札を抜けると、いつものように生徒会長が待っていてくれた。

学校までの道のりを一緒に歩いた。

いつもと同じようだけどいつもとは違っていた。

今は生徒会長の事を好きな私と、私を想っていてくれる生徒会長がいる。

世界がキラキラ輝いているような気がする。
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