恋するgirl☆~永遠の愛~


「どうした?…体、キツいか?」


「ちょっと、痛いですけど…大丈夫です……(照)」


上半身裸の凉さんを見て、またシーツをかぶる。


すると、シーツの上から抱き締められた。…シーツ越しに凉さんの温もりを感じる。


「フッ…昨日の思い出して、恥ずかしくなったか…。…可愛いな真子は。」


すごく柔らかい口調の凉さん…。
いつもは、可愛いなんてめったに口に出さない人なのに…。


嬉しいな。


私はそっと顔を出す。


「凉さんっ…私幸せです。」


「…ん。俺も。」


凉さんが私の頬に手を添えた…


意外に冷たかった手に、ビクッとしてしまった。


「ぁ…悪い。」


そう言って引っ込める凉さんの手を、私はそっと自分の手で包み込んだ。


包み込んだ、と言っても凉さんの大きい手を私の小さい手じゃ、足りないんだけれど…


「冷たい。だけど、手が冷たいとそれ以上に、心が暖かいんですよ…。凉さんの心は暖かいです。本当に…。」


「真子…。」


「凉さんの手が冷たい時は、私がこうやって、暖めてあげますから…だから、凉さんはずっと、私の心を、暖めて下さい。」


こんな事言っちゃったけど、すごく恥ずかしいこと言っちゃったんだよね?


「私、なに言って…


凉さんが私をぎゅっと、抱き締めた。


「俺には、もう真子がいないと駄目だ。
…ずっと側にいてくれ。」


「はぃ。…ずっと居ます。」


「真子…?」


「はい?」


私が凉さんの目を見る。


「愛してる…ずっと。」


そう囁いて、私の唇に降りてきたのは、


…ほんのり煙草の香りがする、

甘いキス…




瞳、ちな、私…凉さんに女にしてもらったよ。


勇気をくれて、ありがとね。




~*真子sideおわり*~



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