恋するgirl☆~永遠の愛~


(*健side*)


今、


店の二階、


俺の住んでいる部屋で、


ちなチャンが俺の胸に顔をうずめて、
泣いてる。


ラブホの前で座り込んでしまったちなチャンをおんぶして連れて来た。


――――


「怖かったぁぁ―(泣)」


ソファーに座らせると、ちなチャンはそう言って抱きついて泣いてしまった。


いつもと違うちなチャンの弱々しい姿に、
俺は一層、愛しいと思った…


守ってやりたいと思った…


泣かせたくないと思った。


だから、俺はぎゅっと抱きしめていた。



しばらくすると、ちなチャンは落ち着いたのか、顔を上げて少し離れた。


ホッとした反面、
…体が離れるのが寂しいと思った。


「すいません。泣いちゃって…」


鼻声で話すちなチャン。


「ううん。全然いいよ。怖かったな…
もう大丈夫だから。」


「タケさん…助けてくれてありがとう…
タケさんが来てくれて嬉しかった。」


ちなチャンが少し笑った。


「俺は、ちなチャンに笑ってて欲しいな。」


俺がそう言うと、ちなチャンは照れたように笑った。


俺は9個も年が離れたこの子の笑顔を
無性に見たくなる。
俺に笑いかけて欲しいって思う。


やっぱり俺はちなチャンが好きだ。


俺だけのちなチャンになって欲しい。


俺は改めて、そう実感した。


~*健sideおわり*~


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