恋するgirl☆~永遠の愛~


それを知ったのは、ある放課後だった。


私とちなは、真子を迎えに1組の教室へきた。


「真~子。帰ろぉ~♪」


すると真子がきて、


「ごめん。…今日居残りで遅くなる…。」


「そっかぁ。わかったぁ。
無理しちゃダメだよ?」


「…うん…。」


最近はいつもこんな感じで、真子は居残りで一緒に帰ることがなかった。


ちなが、教室の黒板を消している円山先生に、


「円山センセ~、厳しすぎ~!
居残りとか有り得ない!」


すると円山先生は、ニコっと笑って、


「よかったら、お前らも参加OKだぞ?」


と言った。


円山先生は、30歳で独身。カッコ良くて優しいから結構、生徒から人気がある。


そんな先生に私達は、


「絶対、やだー!!じゃ、真子、頑張ってね?バイバイ。」


そう言って帰った。


この時は、知らなかった。
居残りは真子1人だってこと。


先生の本当の姿を。



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