「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
 あのままだったら、死んでもいい、殺されてもいいとすぐに諦念したかもしれない。
 もっとも、それもいまだからそんな強がりが言えるのかもしれない。いざそのときになったら、全力で命乞いするかもしれないし、さらに全力でムダな抵抗をしたかもしれない。
 だけど、すくなくともいまほど生きたい、生き残りたいと生に執着はしていなかった。

 またしても驚きだけれども、いまは夢や希望を持っている。生きたいと強く思っているし、いろんな可能性を見出したいと願っている。

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